TRPGでキャラクターを作ったら、次に悩みやすいのが「立ち絵をどうするか」です。
オンラインセッションでは、自分のキャラクターを表示するために立ち絵やアイコンを使うことがよくあります。
もちろん、TRPGを遊ぶために必ず立ち絵が必要というわけではありません。しかし、キャラクターの見た目があるとイメージを共有しやすくなり、セッション中の画面も華やかになります。
とはいえ、「絵が描けない」「依頼すると高そう」「キャラメーカーと素材はどう違う?」「できれば他の人と被らない立ち絵が欲しい」など、初めて用意するときには意外と迷うものです。
TRPGの立ち絵を用意する方法は、一つではありません。この記事では、自作・トレス素材や3Dモデル・キャラメーカー・無料/有料素材・イラスト依頼・画像生成AIについて、それぞれの違いや注意点を紹介します。
まだキャラクターの設定自体が決まっていない場合は、こちらの記事もどうぞ。

TRPGの立ち絵を用意する方法を比較
まずは、それぞれの方法を簡単に比べてみます。
| 方法 | 費用 | 自由度 | 手軽さ | 他の人との被り | 表情差分 | 完成まで |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 自分で描く | ◎ | ◎ | △ | ほぼなし | 自由 | 時間が必要 |
| 素体・3Dなどを使って描く | ◎〜○ | ◎ | ○ | ほぼなし | 自由 | やや時間が必要 |
| キャラメーカー | ◎ | ○ | ◎ | あり | メーカーによる | すぐ |
| 立ち絵素材 | ◎〜○ | △ | ◎ | あり※ | 商品による | すぐ |
| イラストを依頼 | △ | ◎ | ○ | ほぼなし | 依頼可能 | 納期あり |
| 画像生成AI | ◎〜○ | ○〜◎ | ○ | 少ない | 作成可能 | 比較的早い |
※一点ものとして販売されている立ち絵を購入する方法もあります。
ざっくり選ぶなら、無料・手軽さを重視したいならキャラメーカーや無料素材、自分だけのデザインが欲しいなら自作・一点ものの購入・イラスト依頼がおすすめです。
少し絵は描けるけれど全身を描くのが苦手なら、素体や3Dモデルを利用した自作も候補になります。容姿や服装まで細かく希望を反映したい場合は、イラストレーターへの依頼が向いています。
1.自分で立ち絵を描く
絵を描ける場合は、自分で立ち絵を作るのがもっとも自由度の高い方法です。
髪型、服装、体格、表情、ポーズなどをすべて自分で決められるため、「頭の中にいるキャラクターをそのまま形にしたい」という場合に向いています。表情差分や衣装差分も好きなだけ追加できます。
一方で、全身イラストは普段イラストを描いている人でも意外と大変です。特に全身のバランス、手足、服のしわ、ポーズなどが難しく、「顔は描けるけれど立ち絵となるとハードルが高い」という人もいると思います。
そんな場合は、次に紹介する素体や3Dモデルを利用する方法もあります。
2.トレス素材・素体・3Dモデルを使って描く
「一から全身を描くのは難しいけれど、自分でキャラクターを描きたい」という場合は、ポーズ素材や立ち絵用の素体、3Dモデルなどを使う方法があります。
トレス利用が許可されたポーズ素材や素体を下敷きにすれば、全身のバランスを取る、難しいポーズを描く、手足の位置を決めるといった部分の負担をかなり減らせます。
また、CLIP STUDIO PAINTなどのイラスト制作ソフトには、ポーズを自由に変更できる3Dデッサン人形もあります。体型や頭身を調整したり、ポーズ素材を読み込んだりして、作画のアタリとして利用できます。
その上から自分のキャラクターの顔・髪型・服などを描けば、一から人体を描くよりも立ち絵制作のハードルを下げられます。
トレスするときは「トレスしてよい素材」か確認しよう
注意したいのが、「参考資料」と「トレス利用可能な素材」は別物だということです。
インターネットで見つけた写真やイラストを、そのままトレスして使用してよいわけではありません。素材を使う場合は、トレス可能か、改変可能か、TRPGで利用できるか、配信などにも使えるかといった利用規約を確認してから使いましょう。
3.キャラメーカーを使う
絵を描かずにキャラクターを作りたい場合、最も手軽な方法のひとつがキャラメーカーです。顔、髪型、目、服などのパーツを選んで組み合わせるだけなので、イラストを描いた経験がなくてもキャラクターを作れます。
Picrew
キャラメーカーとして有名なのがPicrewです。
たくさんのクリエイターが画像メーカーを公開しており、絵柄や作れるキャラクターの種類もさまざまです。アイコン向けのメーカーだけでなく、メーカーによっては全身に近いキャラクターを作れるものもあります。
ただし、Picrewでは画像メーカーごとに作者が利用できる範囲を設定しています。「個人利用」「非商用利用」「商用利用」「加工」など、許可されている内容はメーカーによって違うため、使用前に説明欄を確認しましょう。
また、Picrewで作ったキャラクターのデザインをそのまま別のイラストレーターに描いてもらう、といった使い方も必ず許可されているとは限りません。「このメーカーで作ったキャラを依頼資料として使いたい」という場合は、その使い方が許可されているかまで確認する必要があります。
CHARAT
全身立ち絵を作りたい場合は、CHARATも候補になります。
CHARATには、GENESIS、GENESIS2、DRESSUP、BIGBANGなど、全身のキャラクターを作れるメーカーが複数あります。髪型や服装などのパーツを組み合わせられるため、「立ち絵として使える全身画像を簡単に作りたい」という場合に探しやすいサービスです。
CHARATでは作成した画像の利用についてガイドラインやFAQが公開されています。利用方法によって条件が変わる場合があるため、実際に使用するときは最新のガイドラインを確認してください。
4.無料・有料の立ち絵素材を使う
自分でキャラクターを作らなくても、すでに完成している立ち絵を使う方法があります。
TRPG向けの立ち絵素材は、BOOTH、コミッションサイト、クリエイターの個人サイト、素材配布サイトなどで無料配布・有料販売されています。
無料素材なら費用をかけずに利用できますし、有料素材でもイラストを一から依頼するより安価に入手できることがあります。
また、通常表情、笑顔、怒り、驚き、泣き顔など、複数の表情差分がセットになっている商品もあります。ダウンロードしてすぐ使えるため、「セッションまであまり時間がない」という場合にも便利です。
同じ立ち絵を使っている人がいる可能性はある
一般販売されている素材は、複数の人が購入・利用できます。そのため、別の卓で同じ立ち絵を使っているキャラクターに出会う可能性があります。
「多少被っても気にしない」という場合には非常に使いやすい方法ですが、「自分の探索者だけの見た目にしたい」という場合は、次の一点もの販売も探してみましょう。
「一点もの」のキャラクターを購入する方法もある
完成済みのキャラクターを、一点ものとして販売しているクリエイターもいます。「Adopt(アドプト)」「キャラ販売」などと呼ばれることが多い形式です。
たとえばSKIMAには完成済みのオリジナルイラストを購入できる「opt販売」があり、TRPG用の立ち絵も販売されています。つなぐにも「既存・キャラ販売(Adopt)」があります。
販売数が一人に限定されているキャラクターなら、通常の素材販売と違って、購入後に同じデザインの立ち絵を他の人が購入することはありません。
「自分ではキャラクターデザインが思いつかないけれど、自分だけのキャラクターが欲しい」という場合にも向いています。中にはオークション形式で販売されているキャラクターもあります。
ただし、購入したからといって、必ずすべての権利を自由に利用できるとは限りません。加工できるか、配信で使えるか、商用利用できるか、作者名の表記が必要か、購入後の追加差分を依頼できるかなどは商品ごとに確認しましょう。
背景やセッション素材も探したい場合
TRPGでは立ち絵以外にも、背景や部屋作り用の画像が必要になることがあります。無料で使える画像素材についてはこちらの記事でもまとめています。

5.イラストレーターに立ち絵を依頼する
「自分のイメージ通りのキャラクターを作りたいけれど、自分で描くのは難しい」という場合は、イラストレーターに依頼する方法があります。
依頼では、髪型、顔立ち、服装、体格、ポーズ、表情などの希望を伝えて、自分のキャラクター用のイラストを制作してもらえます。
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実際に依頼するときに「キャラクター資料をどこまで用意すればいい?」と迷った場合は、こちらの記事で必要な情報や資料量の目安をまとめています。
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クリエイターによっては、表情差分、戦闘差分、衣装差分、小物の追加などをオプションとして依頼できることもあります。
費用だけでなく納期も確認しよう
完成済みの素材とは違い、依頼してから制作してもらうため、納品までには時間がかかります。TRPGのセッション日が決まっている場合は、納期に余裕を持って依頼しましょう。
また、料金に表情差分が含まれているか、修正できる回数、商用利用の扱い、動画や配信への使用、実績として公開される可能性などもクリエイターによって異なります。
商品ページや利用規約を確認し、分からないことがあれば依頼前に相談しておくと安心です。
立ち絵はどこで依頼できる?
イラストの依頼には、つなぐ・SKIMA・Skebなどのサービスがあります。またBOOTHでは、完成済みの立ち絵素材や差分素材なども多数販売されています。
それぞれ仕組みがかなり違うため、依頼先や購入先を探す場合はこちらの記事も参考にしてください。

6.画像生成AIで立ち絵を作る
画像生成AIを使って、TRPGの立ち絵を作る方法もあります。
文章で髪型・服装・年齢・雰囲気などを指定して画像を生成できるため、絵を描けなくてもキャラクターのイメージを形にできます。
一方、画像生成AIについては、人によって考え方が大きく異なります。TRPGは一人で完結する遊びではなく、GMやほかのPLと一緒に遊ぶものです。
そのためセッションでAI生成画像を使用する場合は、「AIで作った立ち絵を使っても大丈夫?」と事前に同卓者へ確認しておくのが無難です。
また、イベントや企画によっては生成AIについて独自のルールが決められている場合もあります。配信や動画など外部へ公開する場合は、使用する画像生成サービスの利用規約や、その企画のルールも確認しましょう。
立ち絵を用意するときは利用規約を確認しよう
どの方法を選んでも、特に他人が作った素材やサービスを利用する場合は利用規約の確認が大切です。
- TRPGで使用できるか
- 画像を加工できるか
- SNSへセッション画面を掲載できるか
- 配信や動画で利用できるか
- 商用利用できるか
- クレジット表記が必要か
個人的なオンラインセッションでは問題なくても、収益化された配信などでは扱いが変わるサービスもあります。「無料だから何にでも使える」「購入したから自由に使える」とは限らないので、使用前に各サービス・各商品の最新の条件を確認しておきましょう。
完成した立ち絵を並べてみよう
複数のPCの立ち絵が揃ったら、並べてみるのも楽しいです。
身長差や体格差を確認すると、「この二人、思ったより身長差がある!」など、設定だけでは分かりにくかった違いが見えてきます。
97 Toolsの「立ち絵身長比較ツール」では、立ち絵・名前・身長を登録して横並びに比較できます。
立ち絵以外にも、TRPGの準備やセッション後に使える便利なWebツールはこちらの記事でまとめています。

まとめ|自分に合った方法でTRPGの立ち絵を用意しよう
TRPGの立ち絵は、必ず自分で描かなければならないものではありません。
絵が描けなくても、キャラメーカーを使う、立ち絵素材を探す、一点もののキャラクターを購入する、イラストレーターに依頼する、画像生成AIを使うなど、さまざまな方法があります。
少し絵を描ける人なら、トレス可能な素体や3Dデッサン人形を使って自作するのも選択肢です。
費用を抑えたいのか、自分だけのデザインが欲しいのか、セッションまでどれくらい時間があるのかによって、向いている方法は変わります。
自分に合った方法を選んで、探索者やPCのイメージを形にしてみてください。
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