「好きなイラストレーターさんに、自分のキャラクターを描いてもらいたい!」
そう思っても、初めてコミッションを利用するときに悩みやすいのが、最初の連絡で何を伝えればいいのかです。
私はこれまで、コミッションを依頼する側・受ける側の両方を経験してきました。その経験から、最初の問い合わせではいきなりすべての詳細を送るより、「どんな依頼なのか」「予算と納期はどのくらいか」「現在受けてもらえるか」を数行程度で簡潔に伝えるのが分かりやすいと感じています。
この記事では、初めてコミッションを依頼するときに伝えたいことと、その後のやり取りの流れをまとめます。
まず商品ページやプロフィールを確認しよう
依頼文を書く前に、まずクリエイターの商品ページやプロフィール、依頼についての説明を確認しましょう。
コミッションの受け方は人によってかなり違います。依頼前にメッセージで相談してほしい人、専用の依頼テンプレートを用意している人、商品ページからそのまま購入できる人などさまざまです。
依頼テンプレートが用意されているなら、基本的にはそれに従うのが一番です。まず相手が指定している依頼方法を確認し、それに合わせるところから始めましょう。
依頼先をまだ決めていないなら
「そもそも、どのサービスで依頼すればいいの?」という段階なら、こちらの記事でBOOTH・つなぐ・SKIMA・Skebの違いを比較しています。

サービスによって、事前に相談しながら依頼するものもあれば、やり取りをほとんど行わないものもあります。そのため、この記事で紹介する方法も、利用するサービスやクリエイターのルールに合わせて調整してください。
最初の問い合わせは数行程度でもOK
事前相談が必要な場合、最初からキャラクター設定や細かな構図などをすべて書く必要はありません。まず相手が知りたいのは、「その依頼を受けられるかどうか」を判断するための情報です。
- 何を描いてほしいか
- 描画範囲と人数
- オリジナルキャラクターかどうか
- 希望納期
- 予算
- 以上の条件で現在依頼可能か
何を描いてほしいのか伝える
まずは依頼したいものの概要を伝えます。「全身立ち絵を1人お願いしたいです」「2人のミニキャライラストをお願いしたいです」「2ページ程度の漫画をお願いしたいです」などです。
イラストの場合は、顔まわり・バストアップ・腰上・膝上・全身など、可能なら描画範囲も伝えておきましょう。同じキャラクターイラストでも、人数や描画範囲によって料金や作業量が変わるためです。
オリジナルキャラクターか、既存作品のキャラクターか
誰を描いてほしいのかも簡単に伝えておきます。オリジナルキャラクターであれば、「創作キャラクターです」「TRPGで使用している自分の探索者です」程度でも構いません。
既存作品のキャラクターなどを依頼したい場合は、そのことも伝えておきましょう。二次創作の依頼を受け付けているかどうかは、クリエイターの方針や作品側のガイドラインなどによって異なります。
TRPGではネタバレにも注意
TRPGのキャラクターを依頼する場合、資料そのものにシナリオのネタバレが含まれていることがあります。必要に応じて「○○というシナリオのネタバレを含むキャラクターです」など、資料を見せる前にネタバレの有無を伝えておくと安心です。
希望納期を伝える
いつまでに必要なのかも重要です。「○月○日のTRPGセッションで使いたい」「誕生日に合わせて公開したい」「イベントまでに必要」など、使用日が決まっている場合は早めに伝えましょう。
単に「なるべく早く」と伝えるより、「○月○日までを希望しています」と具体的にした方が、相手も受注可能か判断しやすくなります。実際に必要になる日より余裕を持って依頼しておくと安心です。
予算は「○円〜○円くらい」と幅を持たせてもいい
料金表がある場合は、まずそちらを確認します。ただし、人数・描画範囲・背景・小物・表情差分・衣装差分・デザイン作業・商用利用などによって料金が変わることがあります。
「できれば5,000円程度に収めたいけれど、必要なオプションがあれば8,000円程度まで可能」というように、予算に余裕がある場合は○円〜○円程度と幅を持たせて伝える方法もあります。
するとクリエイター側も「その予算ならここまでできます」「このオプションを付けるなら○円になります」と提案しやすくなります。料金が明確に固定されている商品なら、無理に予算を提示する必要はありません。
最後に「この条件で依頼できますか?」と確認する
概要・納期・予算などを伝えたら、「以上の内容で、現在ご依頼は可能でしょうか?」と確認します。この段階では、キャラクターの生い立ちや細かな設定などを全部説明する必要はありません。
まずは相手が、内容的に受けられるか、スケジュールが空いているか、予算内で制作できるかを判断できる情報を伝えることを優先しましょう。
最初の問い合わせはこんなイメージ
初めまして。○○と申します。
オリジナルキャラクター1名の全身立ち絵をお願いしたく、ご連絡しました。希望納期は○月末ごろ、予算は○○円〜○○円程度を考えています。
この内容で現在ご依頼は可能でしょうか?
TRPGの探索者なら、「TRPGの探索者1名の全身立ち絵をお願いしたいです。○○というシナリオのネタバレを含む資料があります」など、必要な情報を加えればOKです。
もちろん、相手が問い合わせ方法を指定している場合は、そちらを優先してください。
依頼可能なら、その後に詳細を詰めていく
依頼を受けてもらえることになったら、その後に詳しい内容を確認していくことが多いです。クリエイター側から質問されたり、詳細記入用のテンプレートを渡されたりすることもあります。
- キャラクター資料
- 希望する表情
- ポーズ・構図
- 衣装・背景・小物
- 納品サイズ・ファイル形式
- 背景透過の有無
- 使用用途
- SNSへの掲載可否
- 実績公開の可否
- 商用利用の有無
すべてを依頼者側から先回りして指定する必要はありません。クリエイターによって必要な情報や制作の進め方が違うため、相手から指定された項目があれば、それに沿って回答していきましょう。
キャラクター資料は「多ければ多いほどいい」わけではない
オリジナルキャラクターを依頼する場合、どんな資料を渡せばいいのかも迷いやすいポイントです。髪や目の色、年齢、性別、顔の特徴、アクセサリーなど、キャラクター資料で伝えておきたい情報についてはこちらの記事で詳しくまとめています。

資料については、何十枚も送ればいいというわけではありません。描くために必要な情報が分かりやすく整理されていることの方が重要です。
納品形式や使用用途も確認しておこう
依頼が具体的になったら、「何に使うのか」も伝えておきましょう。個人鑑賞、SNSへの掲載、TRPGのオンラインセッション、動画・配信、同人誌、グッズ、商用コンテンツなどでは、利用条件が異なることがあります。
また、用途によって必要なデータも変わります。TRPGの立ち絵なら背景透過PNGが欲しい場合がありますし、印刷物なら必要な画像サイズや解像度を確認した方がよいこともあります。用途が決まっている場合は事前に伝えておきましょう。
修正回数やラフ確認の有無はクリエイターによって違う
制作途中の確認方法も人によって異なります。ラフの段階で確認できる人もいれば、一定回数まで無料で修正できる人、修正が有料になる人もいます。一方、サービスや依頼形式によっては、基本的に途中確認を行わず完成品が納品されることもあります。
「コミッションなら必ずラフを見せてもらえる」「気になるところは完成後に直してもらえる」とは考えず、商品ページや利用条件を確認しておきましょう。
Skebなど、やり取りをしないサービスは少し事情が違う
コミッションサービスの中には、一般的な事前相談型の依頼とは仕組みが異なるものもあります。事前に細かな相談を重ねて内容を決めていく方式ではない場合、リクエストを送る段階で必要な情報をまとめる必要があります。
私自身もSkebを依頼する側・受ける側の両方で利用していますが、やり取りが少ないからこそ、「何を描いてほしいのか」「キャラクターのどこが重要なのか」「どこまでおまかせなのか」を最初の文章と資料で分かるようにしておくことが重要だと感じます。
一方、事前相談やメッセージで確認できるサービスなら、分からない部分をやり取りしながら詰めることもできます。サービスごとの違いについては、先ほど紹介した比較記事も参考にしてください。
最初から完璧な依頼文を作らなくても大丈夫
初めてコミッションを利用すると、「失礼のない文章にしないと」「必要事項を全部書かないと」と考えて、依頼文がどんどん長くなってしまうことがあります。
しかし、事前相談型の依頼なら、最初の連絡ですべてを決める必要はありません。
- 何を・何人・どの範囲で頼みたいか
- オリジナルキャラクターなど、依頼対象は何か
- いつまでに必要か
- 予算はいくらくらいか
- 現在依頼を受けてもらえるか
を簡潔に伝える。依頼可能であれば、その後にキャラクター資料や構図、納品形式などを相談していく。この順番にすると、依頼者にもクリエイターにも分かりやすいやり取りになります。
そして何より、クリエイター自身が依頼方法やテンプレートを指定している場合は、それに従うのが一番です。まず商品ページやプロフィールを確認してから、コミッションの最初の一歩を踏み出してみてください。
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