私は初めて漫画同人誌を作った際に、あることを知りました。
それは、やるべきこと・考えるべきことが想像よりも多い!ということ。
以下では、漫画同人誌を作る際に、いつ、何をすればいいのかを時系列に沿ってまとめていきます!コツ、参考になるサイトなども併せて紹介します。
仕様を決める
用紙サイズ・原稿の色(カラー・モノクロ・グレースケールなど)・解像度・予算・完成予定日などを決めます。
これらは後から変更が難しく、また制作費用や利用できる印刷所も変わってきます。
用紙サイズ
漫画ではB5やA5がメジャーなようです。同じ数字では、Aの方がBより小さいサイズです。
サイズとその値については以下のサイトに詳しく載っています。
https://aaatoyo.com/dictionary/size.htm
原稿の色設定
カラー
モノクロ二階調: 使う色は黒と白のみ。トーンで灰色を表現。印刷した時にくっきりして漫画らしく見える。印刷の際はアンチエイリアスをかけない方が綺麗。細かいところは網点で潰れる恐れあり。
グレースケール: 灰色でなめらかな塗りの表現が可能。ただし印刷だとぼやける恐れがある。
解像度
印刷所によって指定が異なるが、カラー:350dpi、グレースケール: 600dpi、モノクロ: 1200dpiのことが多い。
印刷方法
コピー本:手製など、好きな時に好きな量作れる、手間がかかる、クオリティは本人次第
オフセット: 多部数(100冊〜向け)、質が良いという意見あり、高価格
オンデマンド: 少部数、短納期、ベタのてかりが気になるという意見あり、低価格
綴じかた
左右→漫画は右綴じがメジャーです
予算
部数や仕様によって大きく変わってきますが、今は少部数1冊からなど作れるため、数百円〜作ることが可能です。
完成予定日
一ヶ月〜一年ほどで一冊作る方が多いようです。作ってみた感想としては、思わぬアクシデントや、提出直前になってから見つけた点の修正に(アップするとミスに気づくというあれです)時間がかかるため、できると考えた日程+一ヶ月ほどあるとゆとりがあると感じました。
塗りたし・トンボ・外枠
これらを加味したサイズで原稿を設定します。これらの幅は印刷所で指定があることが多く、印刷所のホームページなどで確認できます。
イベントに申し込む(イベント頒布の場合)
大手イベントは当日の数ヶ月前から募集が始まり、あっという間に参加枠が満員になることも多いです。
出ると決めた時点で早めの申し込みをするのが良いと思います。
印刷所を選ぶ・予約する
印刷所によって、価格やできることが異なります。
また印刷所も早割などがあるため、仕様の目処が立ち次第早めに申し込むとお得に使えることが多いです。
注文内容の変更などがあとからできる場合には、とりあえず先に申し込んでおくのもよいと思います。
原稿をつくる
どんな話が描きたいか思い浮かんだら、漫画にしていきます。漫画を描く主な手順は以下の通りです。
プロット(書くことやテーマ、指針を決める)
ネーム(コマ割りや構図、セリフの配置を決める)
下書き(ネームを固める、また線画できるよう形を整える)
線画
ベタ・トーン貼り
調整等
なお、各工程は適宜好みに応じてまとめても大丈夫なようです(プロットとネームを同時にする等)
セリフ・吹き出しを入れるタイミングは好みがあるようですが、私は下書きの段階で入れていました。そうすることで、キャラクターの配置やコマの大きさの参考になりました。
入稿をする
原稿が完成したら、いよいよ印刷所に入稿します。
入稿形式はPSDや、PDFが一般的なようです。
出力できるファイル形式は使用ソフトによって異なり、場合に応じてファイル形式の変換が必要になることがあります。
お絵描きソフトと出力できるファイル形式
メディバンペイント→ ・PNG(24-bit PNG)
・PNG(透過PNG)・JPEG・BMP・TIFF・WebP・PSD(ラスタライズ済)・クリップボード
クリップスタジオ→ CLIP STUDIO FORMAT形式(clip)、CLIP STUDIO PAINT形式(lip)、BMP、JPEG、TGA、PNG、TIFF、PSD、PSB【EXのみ】MOBI(Kindleフォーマット)、EPUB、PDF(要プラグイン)
PDF変換・編集ツール
私が同人誌を作った際にはちょ古っ都製本工房さんで作りましたが、表紙・裏表紙と本文を分けて、順番に連結したPDFが必要でした。
そういった入稿用PDFの作成に使えるツールには以下のようなものがあります。
PDF24
https://tools.pdf24.org/ja/sort-pdf-pages
ウェブ上で登録なし、無料で使えるPDFの編集ツールです。
ページの並び替え、ページの削除、分割、結合、JPG・PNG・GIF・TIFFからPDFへの変換などがPDFのJPEGやPNGへの変換などができます。
ページ数が多くなるとスマホでは画像が表示されにくく使用は難しいと思いましたが、PCでは読み込みに少々時間は要するものの問題なく使えました。
なお、結合と分割などは一度にはできないため、それぞれ行う必要があるかと思います。
PC環境と時間がある時には非常に多機能で便利だと思います。
PDF Expert
操作が容易なスマートフォンアプリです。直感的にページの並び替えやページの削除ができ、プレビューもできます。
機械の苦手な私は、スマホで急ぎで原稿の編集をしたいという場合にはこれが1番容易で手っ取り早いと感じました。
PDFの詳細な編集は有料プランに加入する必要がありますが、一週間の無料お試し期間(その間に解約可)がありますので利用するのも良いと思います。
Adobe acrobat
こちらも有料プランでお試しができます。クラウド上にあるファイルも使え、容易にページの削除が可能でした。並べ替え機能はスマホ版では見当たりませんでした。
納品を待つ
入稿・入金が済んだら、後は届くのを楽しみに待つのみです!
同人誌の頒布をする
イベントでの頒布
通販での頒布
郵送方法を決めて、梱包の後配送します。
配送サイズ、送料の確認や、一筆書きや場合によっては御礼品などを作成する場合もあります。
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